イルミネーションの季節になると、街中のきらめく光を写真に残したくなりますよね。しかし、実際に撮ってみると、うまく撮れない…、ブレてしまう…と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者でも美しくイルミネーションを撮影できるカメラの設定方法や撮影のコツ、さらにおすすめのカメラも紹介します。夜の風景を幻想的に写し出したい方は、ぜひ参考にしてください。
イルミネーション撮影時のカメラ設定
イルミネーションを綺麗に撮るためには、カメラの設定がとても重要です。ここでは、主要メーカーのカメラやスマホでの設定方法を詳しく解説します。機種ごとの特徴を押さえれば、誰でも美しい夜景写真が撮れるようになります。
- キャノンの設定例
- ニコン一眼レフの設定
- ソニー機の設定ポイント
- スマホ・iPhoneの設定
キャノンの設定例
Canonのカメラでイルミネーションを撮影する場合、マニュアルモード(M)を使用するのがおすすめです。ISO感度は800〜1600程度、F値は2.8〜5.6の間で調整し、シャッタースピードは1/10〜1/30秒に設定すると、光の美しさをしっかりと捉えられます。
ホワイトバランスは「白熱電球」や「蛍光灯」にすると暖かみのある色合いに仕上がります。三脚を使用して、手ブレを防ぐのもポイントです。
ニコン一眼レフの設定
Nikonの一眼レフでは、露出とホワイトバランスの設定が仕上がりを大きく左右します。ISO感度は800〜1600程度に設定し、絞りはF4前後、シャッタースピードは1/15秒程度が目安です。
色温度を「電球」や「蛍光灯」にすることで、イルミネーション本来の色を活かした表現が可能になります。また、Nikon特有のピクチャーコントロールを「ビビッド」にすることで、より印象的な写真に仕上がります。
ソニー機の設定ポイント
Sonyのミラーレス機では、高感度耐性の高さを活かした設定がおすすめです。ISO感度は1600程度まで上げてもノイズが少なく、F値はF2.8〜F4で明るさを確保しましょう。シャッタースピードは1/20秒前後が目安。
ホワイトバランスは「蛍光灯(温白色)」などで雰囲気を調整できます。また、AFの速さが強みなので、ピント合わせが難しい夜間でもスムーズな撮影が可能です。連写やブラケット撮影も効果的です。
スマホ・iPhoneの設定
スマホやiPhoneでも、設定を工夫することでイルミネーションをきれいに撮影できます。ナイトモードがある場合は自動的に適用されることが多く、手持ちでも明るく撮れます。露出を手動で下げると、光が飛びすぎず自然な印象に。
ピントをイルミネーションに合わせた後、明るさを指で調整するとバランスよく撮れます。手ブレを防ぐため、スマホ用三脚やタイマー撮影を活用するのがおすすめです。
また、下記ではキヤノン一眼レフカメラについて詳しく解説してます。気になる方はぜひ参考にしてみてください。 カメラ選びに迷っている初心者の皆さん、必見です!カメラ市場で圧倒的なシェアを誇るCanon(キヤノン)は、初心者からプロまで幅広いユーザーに支持されるカメラメーカーです。 特に一眼レフカメラの分野では ... 続きを見る
初心者必見!2025年最新キヤノン一眼レフカメラおすすめ5選と選び方を解説!
イルミネーションを綺麗に撮影するためのコツ
イルミネーションを美しく撮るには、カメラの設定だけでなく撮り方の工夫も大切です。ここでは明るさの調整や人物の写し方、背景のボケ効果、手ブレ防止のテクニックなど、仕上がりをワンランクアップさせるコツを紹介します。
- 明るさと露出の調整
- 人物を美しく写す方法
- 背景のぼかし方
- 手ブレを防ぐ工夫
明るさと露出の調整
イルミネーション撮影では、光が強く写りすぎることを防ぐために露出の調整が重要です。明るさを自動任せにせず、マイナス側に補正(−0.3〜−1.0)することで、光の輪郭がはっきりし、幻想的な雰囲気が演出できます。
ISO感度は800〜1600程度に設定し、シャッタースピードを長めにすることで、光の軌跡を美しく表現できます。撮影後に暗く写っても、編集で明るさを補正できるので安心です。
人物を美しく写す方法
イルミネーションと一緒に人物を撮るときは、顔が暗くならないように注意が必要です。スマホであればナイトモードやポートレートモードを活用し、一眼レフやミラーレスなら外付けの小型ライトやストロボを使って、自然なライティングを心がけましょう。
また、背景が明るすぎると人物が影になることがあるため、照明のバランスを考えて配置すると良いです。表情が引き立つ角度で撮影するのもポイントです。
背景のぼかし方
背景のイルミネーションをぼかして撮ると、被写体が際立ち、幻想的な写真に仕上がります。この効果を得るには、F値を小さく(F1.8〜F2.8)設定することが大切です。また、被写体に近づき背景との距離を取ると、より大きなボケが得られます。
スマホでもポートレートモードを活用すれば、簡単に背景をぼかすことが可能です。玉ボケの美しさを活かす構図を意識しましょう。
手ブレを防ぐ工夫
夜の撮影ではシャッタースピードが遅くなりやすく、手ブレが起こりやすくなります。これを防ぐには三脚を使うのが一番ですが、スマホ用のミニ三脚でも十分効果的です。
また、セルフタイマーやリモコンシャッターを使えば、シャッターボタンを押す際の揺れも防げます。さらに、ボディ内手ブレ補正機能があるカメラなら、手持ちでも比較的安定した撮影が可能です。
また、下記では星空撮影におすすめのミラーレスカメラについて詳しく解説してます。気になる方はぜひ参考にしてみてください。 夜空に広がる美しい星々を写真に残したい。そんな願いを叶えてくれるのが、ミラーレスカメラです。軽量で扱いやすく、高感度撮影にも強いミラーレスは、星空撮影にぴったりの機材。 本記事では、一眼レフとの違いや ... 続きを見る
星空撮影におすすめのミラーレスカメラ人気8選!撮影のポイントも解説
イルミネーション撮影用カメラの人気メーカー
イルミネーション撮影に適したカメラを選ぶなら、メーカーごとの特長を知っておくと安心です。ここでは、夜景に強いとされるCanon・Nikon・Sonyの3社に注目し、それぞれの魅力や撮影性能の違いについて解説します。
- Canon:夜景に強い描写力
- Nikon:高感度と安定感
- Sony:AF性能と夜間撮影
Canon:夜景に強い描写力
Canonのカメラは、自然な色合いや豊かな階調表現が得意で、イルミネーションの光をやわらかく美しく描写してくれます。特にフルサイズセンサー搭載モデルでは、暗所でもノイズを抑えたクリアな写真が撮れる点が魅力です。
さらに「デュアルピクセルCMOS AF」による滑らかなピント合わせも強みで、夜間でも素早く被写体を捉えられます。初心者でも扱いやすいモデルが多く、使い勝手の良さも人気の理由です。
Nikon:高感度と安定感
Nikonのカメラは、高感度性能の高さと色再現力の正確さに定評があります。特に暗い環境下でもしっかりとディテールを描写し、イルミネーションの細かな光の表現が得意です。
ボディの堅牢性やグリップの握りやすさなど、安定した操作性も魅力で、長時間の撮影にも向いています。また、独自の「ピクチャーコントロール」で色味の調整がしやすく、自分好みの写真に仕上げやすい点も支持されています。
Sony:AF性能と夜間撮影
Sonyのカメラは、最先端のオートフォーカス(AF)技術と高感度センサーが大きな特長です。暗所でも高速かつ正確なピント合わせが可能で、動きのある被写体もくっきりと捉えます。
また、裏面照射型CMOSセンサー搭載のモデルでは、光を効率よく取り込むことで夜景でも鮮明な描写が可能。軽量かつコンパクトなボディも多く、イルミネーションの街を歩きながら手軽に撮影できるのも魅力です。
イルミネーション撮影におすすめのカメラ5選
ここでは、イルミネーション撮影におすすめのカメラ5選を紹介します。
SONY(ソニー) フルサイズ ミラーレス一眼カメラ α7III
α7IIIは、暗所に強い裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、高感度でもノイズを抑えた美しい描写が可能です。高速・高精度なオートフォーカスや5軸手ブレ補正機能により、イルミネーション撮影時でも安定した撮影ができる点が魅力。バッテリー持ちも良く、長時間の夜景撮影にも最適です。
富士フイルム(FUJIFILM) X ミラーレス一眼デジタルカメラ X-H2
X-H2は、約4,020万画素の高解像度センサーを搭載し、細部までくっきりとした夜景写真を撮影できます。フィルムシミュレーション機能により、幻想的なイルミネーションも表現豊かに記録可能。強力な手ブレ補正と高速AFも備え、動きのあるシーンでも安心です。
Canon ミラーレス一眼カメラ EOS R
EOS Rは、フルサイズセンサーならではの高画質と、色のりの良さが魅力です。デュアルピクセルCMOS AFによるスムーズなピント合わせで、暗い場所でも狙った被写体をしっかり捉えます。タッチ操作やバリアングル液晶で直感的に操作でき、夜の撮影でも快適に使えます。
Nikon ミラーレス一眼カメラ Z5 レンズキット
Z5は、フルサイズながらコストパフォーマンスに優れ、初めての夜景撮影にもおすすめのモデルです。高感度でもノイズを抑えたクリアな描写と、ボディ内5軸手ブレ補正によってイルミネーションを鮮明に撮影できます。バリアングル液晶で自由なアングルにも対応。
OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkIII
E-M1 MarkIIIは、コンパクトながらも強力な5軸手ブレ補正と高速AFを備え、手持ちでも安心して夜景を撮影できます。ライブコンポジット機能を使えば、イルミネーションの光跡を美しく表現することも可能。軽量で携帯性に優れ、撮影地を巡るナイトフォトにも最適です。
まとめ
イルミネーション撮影は、カメラの設定やちょっとしたコツを押さえるだけで、誰でも幻想的で美しい写真が撮れるようになります。本記事で紹介したメーカー別の設定や撮影の工夫を活かして、ぜひ自分だけの一枚を撮影してみてください。
カメラの性能に頼るだけでなく、自分の感性と技術を磨くことが、より魅力的なイルミネーション写真への第一歩です。