ギター用ワイヤレスシステムおすすめ10選！接続方法や選び方も解説！

ギターを弾くたびに足元のケーブルが絡まり、自由に動けずモヤモヤした経験はありませんか？ワイヤレスシステムならステージでも自宅練習でもストレスなくパフォーマンスに集中できます。

本記事では仕組みや接続方法、失敗しない選び方を解説し、初心者からプロまで満足できる最新おすすめモデル10選を紹介します。音質や遅延のチェックポイント、ケーブルレスならではのメリット・デメリットも丸ごと解説。

ギター用ワイヤレスシステムとは?

ギターとアンプをケーブルでつなぐ代わりに、電波で信号を送受信する装置がギター用ワイヤレスシステムです。プレイヤーは足元やステージ上のケーブルを気にせずに自由に動き回れ、演奏パフォーマンスを最大限に引き出せるのが最大の利点です。

最近は低遅延・高音質化が急速に進み、プロのライブはもちろん、自宅練習や動画配信でも手軽に導入できるモデルが増加。ここでは仕組みから最新技術のトレンドまで、基礎知識を押さえていきましょう。

ワイヤレスシステムの基本

まずは「送信機（トランスミッター）」と「受信機（レシーバー）」の役割を知ることが、ワイヤレス理解への第一歩です。 ギター側に小型送信機を装着し、演奏信号を電波で受信機へ送り、そこからアンプやエフェクターへ出力する、これが基本構造です。

多くは2.4GHz帯やUHF帯を使用し、干渉を避けるための周波数ホッピングやデジタル変調方式を採用。バッテリー駆動時間、到達距離、周波数帯域の広さが品質を左右し、スタジオからライブハウスまで幅広く対応できます。

プロ仕様とアマチュア向けの違い

高価格だからプロ用という単純な線引きではなく、求められる機能と環境への適応力こそが差を生みます。 プロ仕様モデルは、干渉の少ないUHF帯や1.9GHz帯を使用し、複数システム同時使用でも安定する多チャンネル設計、金属筐体による堅牢性、そして120dB以上のダイナミックレンジを誇る高音質が特徴です。

一方アマチュア向けは2.4GHz帯中心で設定もシンプル。軽量・低価格で導入しやすく、ホームスタジオや小規模ライブに最適です。用途と予算を見極めれば、自分にちょうどいいグレードを選択できます。

最新ワイヤレス技術の進化

ここ数年で飛躍的に向上したのが「低遅延化」と「高圧縮コーデック」の部分です。 DSP（デジタル信号処理）の進歩で、アナログケーブルと遜色ない1〜3ms台の超低レイテンシーを実現。24bit/48kHz以上のハイレゾ相当で送信できるモデルも登場し、トーンの味付けや倍音まで忠実に再現します。

また、スマホ連携アプリでファームウェアを更新し、ノイズリダクションや周波数自動最適化を行える製品も一般化。これにより混信環境でも安定したリンクを保ち、ライブ現場でのセッティング時間短縮に大きく貢献しています。

ギター用ワイヤレスシステムの接続方法

ギターとアンプの間をケーブルレスに置き換えるとき、もっとも迷いやすいのが機材をどこに、どうつなぐかです。ここでは〈ギター→送信機→受信機→エフェクター／アンプ〉という信号経路をライブと自宅の両シーンで整理します。

電源管理や配置のコツを先に押さえておくとノイズやリンク切れを防ぎ、セッティング時間も短縮できます。基本を理解しておけば、初めてでもスムーズにワイヤレス環境へ移行できます。

ギターとのつなぎ方

まずはギターに送信機を装着する基本手順を確認しましょう。ストラップピンに挟む小型タイプなら、既存シールドを抜いてプラグを差し替えるだけで準備完了。

ケース形状のトランスミッターはアウトジャックを傷めないよう角度を合わせ、ゆっくり差し込みます。電源投入前にギター側のボリュームをゼロに戻すとポップノイズを防止。ライブでは送信機をストラップ裏に通すと汗や衝撃から守れ、見た目もスマートです。

ワイヤレスとエフェクターの接続方法

次に、ペダルボードを使う場合の受信機配置を見ていきます。定番は受信機をボード最上段にマジックテープで固定し、短いパッチケーブルでチューナーまたはバッファーへ接続する方法。多くの受信機は9V DC給電に対応しているため、電源分配ハブにまとめればACアダプターの数を減らせます。

ラック型や卓上型ならアンプのインプット直前に置くとケーブルが短くなりロスを最小化。複数ギターを持ち替える場合はABボックスを併用して受信機を共用すると切り替えがスムーズです。

自宅練習での使い方

最後に、自宅でストレスなく使うためのポイントを押さえましょう。受信機をオーディオインターフェースに直結すれば、DAW録音しながら部屋中を自由に行き来できます。ただし2.4 GHz帯はWi-Fi干渉を受けやすいので、ルーターと距離を取るかオートチャンネル機能を利用すると安心。

リビングにスピーカーを置き、キッチンでフレーズを考えるなどケーブルレスならではの練習スタイルが可能です。使用後はUSB充電を忘れず行い、次のセッションに備えましょう。

また、下記では【クリップ・カード・ペダル】ギターチューナーについて詳しく解説してます。気になる方はぜひ参考にしてみてください。

ギター用ワイヤレスシステムのメリット・デメリット

システムを導入すればステージでも自宅でもケーブルを踏んだり絡めたりするストレスが激減し、演奏の自由度が一気に向上します。一方で、電波干渉やバッテリー管理などケーブルにはない注意点も付きまとうのが実際のところ。

ここでは、快適さ、音質リスク、運用シーンの三方向からメリットとデメリットを整理し、導入前に押さえるべきポイントを解説します。

ケーブルレスの快適さ

まずは多くのギタリストが一度使うと戻れないと語るケーブルレスの開放感から見ていきましょう。 ライブで暴れ回っても足元にケーブルがないため踏みつけて断線する心配がなく、5mを超えるランを自由に移動できるのが最大のメリットです。自宅練習でも椅子の脚や机の角に引っ掛けるストレスがゼロになり、片付け時間も短縮。

さらにコイル状ケーブル特有の巻きぐせによるノイズが出ないので、演奏中の不要なパチッというタッチノイズを軽減できます。セッティング時間も「送信機を挿す」「受信機の電源を入れる」だけで完了しリハーサルがスムーズ。結果として演奏への集中力が高まり、パフォーマンス全体のクオリティ向上につながります。

音痩せのリスクと対策

快適さの裏にはワイヤレスは音が痩せると言われる要因も存在します。ここでは原因と実践的な対策を確認しましょう。 デジタル変調方式では24bit/48kHz以上のハイレゾ相当でも圧縮過程が入るため、超高域の倍音がわずかに丸くなるケースがあります。またバッファー回路が内蔵されていない低価格モデルではローインピーダンス化に伴い高域が減衰しがち。

対策としては①20Hz〜20kHz以上の周波数レスポンスを公称するモデルを選ぶ、②外付けバッファーやプリアンプをギター直後に挿す、③電池残量が減ると音質が変わる機種では本番前に必ず満充電する、の三つが有効です。さらに2.4GHz帯でWi-Fiと干渉するとドロップアウトやノイズが発生しやすいので、オートチャンネル機能や1.9GHz／UHF帯モデルを選択するのも音痩せ回避に貢献します。

ライブとスタジオでの使い勝手

最後に現場での体験価値をライブとスタジオの二つに分けてチェックします。 ライブでは観客席まで飛び出すパフォーマンスやステージ中央への素早い移動が可能になり、視覚的インパクトがアップ。MC中にケーブルノイズが乗るリスクも減少します。ただし複数バンドが入り乱れるフェスでは周波数管理が必須なので、事前に帯域スキャン機能で空きチャンネルを確保しましょう。

一方スタジオではミキサー卓までの長いケーブルを省けるため配線がスッキリし、録音ブース内で演奏者が転倒する危険も低減。反面、レイテンシーが1ms台でも録音時の位相ズレが気になる場合は、ケーブル併用でリファレンストラックを同時録音して後で比較する方法が安心です。

このようにシーン別の注意点を把握すれば、ワイヤレスを最大限に活用できます。

また、下記ではギター用マルチエフェクターについて詳しく解説してます。気になる方はぜひ参考にしてみてください。

ギター用ワイヤレスシステムの選び方

限られた予算の中でも音質・遅延・安定性をいかに高めるかが選択の要。不必要にハイスペックを追わず、自分の演奏環境—ライブハウスなのか宅録なのか—にぴったり合った機能を見極めることが失敗しないコツです。

ここでは、価格と機能、プロ or コスパ、筐体形状、音質とレイテンシーの四つの視点でチェックポイントを整理します。

価格と機能のバランス

安いモデルでも基本性能は年々向上しています。まずは絶対外せない機能をリスト化しましょう。 単に値段が高い＝高品質とは限りません。実用上必要なのは①20Hz〜20kHzの周波数レスポンス②3ms以下の遅延③充電3時間・駆動5時間以上④自動チャンネルスキャンの4点。

これらを満たしつつ、到達距離や筐体素材など「あると便利」な項目を比較し、上位機が3万円台、エントリー機が1万円台を目安に選ぶとコスパ良好です。

プロ仕様かコスパ重視か

ステージ規模や活動頻度によって必要スペックは大きく変わります。 ツアーや大型フェスで使うなら、干渉の少ないUHF／1.9GHz帯、ダイナミックレンジ120dB以上、メタルハウジングの堅牢性が必須。反面、月1ライブや宅録中心なら2.4GHz帯で十分です。

重要なのは「いつか大舞台で使うか」ではなく「今、確実に使う場所」。一段下のグレードでもノイズレスで運用できれば、その分エフェクターや弦に予算を回す方が結果的に音作りが充実します。

シールド型と小型タイプの違い

装着感とボード内レイアウトを左右するのが筐体形状です。 シールド型（プラグ一体型）はギターに直接挿すだけで配線ゼロ、軽量・省スペースが魅力。ドラムの打音が激しいステージでは抜け落ち防止に回転ロック付きモデルを選びましょう。

小型レシーバー＋送信機分離タイプはペダルボードに固定でき、電源ハブで一括管理可能。アンテナ外部化モデルなら到達距離も伸びるため野外フェスやワイヤレスマイクとの併用時に有利です。

自宅派は収納しやすいシールド型、遠征や機材持ち替えが多いプレイヤーは分離型が便利と覚えておくと選択がスムーズです。

音質と遅延のチェックポイント

最後は耳に直接響く部分、トーンとタイム感を細かく確認します。 送信フォーマットが24bit/48kHz以上ならアナログケーブル同等の解像度を確保できますが、実際にはS/N比やTHD+Nの数値も要チェック。S/N100dB以上、THD+N 0.05％以下が目安です。

遅延は3ms以内が理想、5msを超えると速弾きで違和感を覚えるプレイヤーも。試奏時はピッキングに対して「モタる」感覚がないか確認し、クリーンと歪み両方でチェック。

加えて混信時のフェイルセーフ機能（自動ミュートや瞬時再ロック）も備えていれば、本番中のドロップアウトでも耳障りなノイズを出さずに済みます。

また、下記ではギタースタンドについて詳しく解説してます。気になる方はぜひ参考にしてみてください。

ギター用ワイヤレスシステム人気おすすめ10選

ここでは、ギター用ワイヤレスシステム人気おすすめ10選を紹介します。

BOSS/WL-50 ギターワイヤレスシステム

足元のペダルボードにそのまま組み込めるペダル型レシーバーを採用。ギター側のトランスミッターはわずか43gと軽量で、ケーブルと同等の低レイテンシー約2.3msを実現します。伝送方式は2.4GHzデジタル、最大20mの到達距離に加え「ケーブル・トーン」機能でシールド特有の高域ロールオフを再現できる点も魅力。レシーバーはDC9V電源、送信機は最大12時間連続駆動とライブでも安心して使えます。

ギターワイヤレスシステム 送受信機 LEKATO

LEKATOのプラグ一体型モデルは2.4GHz帯を使用し、4チャンネル自動切替で同時使用や混信を回避。遅延は6ms以下、最大距離約50mと自宅から小規模ライブまで十分なスペックです。内蔵バッテリーはフル充電で約5〜6時間駆動、USB二股ケーブル付属で送受信機を同時充電可能。プラグ部が280度回転するためストラト、レスポールなど多様なアウトジャック形状にフィットし、初心者でも差すだけの簡単セットアップが可能です。

UHFギターワイヤレスシステム内蔵充電式リチウム電池

プロの現場で定番のUHF帯を採用し、99chのワイドレンジ周波数から自動でクリアなチャンネルをスキャンして選択。最大伝送距離は60m、1.5msの超低遅延で速弾きやカッティングのニュアンスも忠実に再現します。リチウム電池は約90分の急速充電で8時間連続使用が可能。さらに液晶ディスプレイでチャンネル番号とバッテリー残量を一目で確認でき、野外フェスやツアー先でも安心して運用できます。

ギターワイヤレスシステム 無線ギターシステム充電式4チャンネル

2.4GHz帯×24bit/48kHzハイレゾ伝送でクリアな音質を実現したエントリーモデル。4チャンネル切替によりバンド内で複数台同時使用しても干渉しにくく、家庭用Wi-Fiとの混線を自動回避するアルゴリズムを搭載。遅延は5ms以下、伝送距離30mでライブハウスでも十分。内蔵バッテリーは最大6時間の駆動に対応し、充電用ドッキングケーブルが付属するため持ち運びもスマートです。

DOACTプロフェッショナルワイヤレスギターサウンド伝送システム

金属筐体の堅牢設計でツアーやリハーサルスタジオに最適。UHF帯32ch仕様で多バンド同時使用時も安定動作し、S/N比110dBの高ダイナミックレンジでローエンドから高域までヌケの良いサウンドをキープします。送信機・受信機とも単3形ニッケル水素電池対応で、出先でもコンビニ電池で急場を凌げるのが強み。付属のラバーストラップでベルトやギターストラップに固定すればパフォーマンスの妨げになりません。

BOSS ボス WL-20 ギターワイヤレスシステム

ケーブルを抜き差しするだけで即リンクするペアリング済み仕様が特徴。2.4GHzデジタル伝送で遅延は2.3ms、最大15mの安定通信を実現します。トランスミッター50g、レシーバー60gと超軽量で、レシーバーはUSB給電にも対応。アコースティックやパッシブPU向けに最適化した「Cable Tone」プリセットにより耳馴染みの良い倍音バランスを再現し、アンプやペダル設定を変えずにケーブル感覚のサウンドが得られます。

ギターワイヤレスシステム 2.4G無線ギターシステム内蔵充電式リチウム電池

プラグ角度を自由に変えられる270度スイングプラグを採用し、ジャズベースや箱モノの奥まったアウトジャックにも無理なく装着。2.4GHz帯／24bitオーディオで30mの伝送距離を確保し、遅延は5ms以下。最大8時間駆動する2600mAh大容量バッテリーを搭載し、一泊二日のリハでも充電切れの心配がありません。マットブラック仕上げで目立たずボードやギターの外観を崩さないのもポイントです。

ギターワイヤレスシステム ギターワイヤレストランスミッションシステム

初心者でも扱いやすいワンプッシュペアリング設計。4チャンネル切替対応で自宅Wi-Fi環境下でもノイズやドロップアウトを軽減します。遅延は6ms以下、最大25mの通信が可能。内蔵バッテリーは6時間駆動、付属のY字USBケーブルで同時充電できるため放課後バンド練習にも最適です。ABS樹脂製ながら耐衝撃フレーム構造を採用し、落下試験にも合格するタフさを備えています。

ワイヤレスギターシステム 2.4G充電式ワイヤレスギターシステム15メートル

省スペース派にうれしい超小型デザインで、ギター側プラグは長さわずか80mm。15mの通信距離ながら遅延は5ms以下をキープし、カフェライブや宅録に十分なパフォーマンスを発揮します。3時間充電で約4.5時間駆動、USB-Cポート採用でモバイルバッテリーからの給電も容易。シンプルなLED表示でリンク状態と残量を即座にチェックでき、初めてのワイヤレス入門に最適なコストパフォーマンスモデルです。

Belcat ベルキャット ギター・ベース用 ワイヤレスシステム トランスミッター

老舗Belcatが手掛ける2.4GHzワイヤレスは、ギターだけでなくアクティブベースやプリアンプ搭載アコギにも対応するワイドインプット設計。遅延は4ms、最大30mの到達距離でステージ左右の移動も余裕です。送受信機それぞれが300°回転プラグを備え、L字ジャックや角度付きジャックにも柔軟に装着可能。フル充電で最大6時間駆動し、専用デュアルクレードルで簡単かつ安全に充電できる利便性も人気の理由です。　

まとめ

ギター用ワイヤレスシステムは、ケーブルに邪魔されずに自由に動ける便利なアイテムです。選ぶときは①遅延3ms以内　②周波数が安定している　③バッテリーがライブ1本分以上もつ、この3点をまずチェックしましょう。あとは価格帯や本体の形状を、自分の演奏スタイルや使用場所に合わせて選べば失敗しません。

本記事で紹介した10機種は、音質劣化を防ぐ設計や自動チャンネル機能を備えた注目モデルばかり。あなたにぴったりの一台を手に入れて、ケーブルレスの開放感を思いきり楽しんでください。